「タージ マー」　THE TAJ-E-MAH

権力闘争を見届けた月の王冠

タージマー「月の王冠」は、デリー略奪からナディルシャーが得た戦利品の一部として、歴史的考察にその名が記録されています。

タージマーは、グレートムガール、コイヌール、シャー、ムーンオブザマウンテンズ、ダリヤイヌールやその他宝石をごっそり奪った襲撃の際に、その中にあったと考えられています。

ナディルシャーは1747年に死亡するまで王室の富をしっかり握っていましたが、反乱と無秩序のため安眠することが出来なかったそうです。

彼の死去の際、権力争いの混乱の中で孫のシャールークが後継者として浮上し、不幸にも略奪からダイヤモンドを守ることになります。

その後まもなくアガモハメッドが権力を手に入れた時、シャールークは投獄され、彼のきらびやかな財産に執着を始めます。

シャールークは何年もの間拷問に耐え、鞭うたれ、殴られ、飢え、焼かれました。

苦痛はとうとう断固とした意志をも砕いて、1つまた1つと彼の宝石は手放されることになりました

モハメッドは間もなく暗殺され、将軍でクーデターの首謀者であるサデクカーンシェカキが残忍な暴徒からクラウンジュエルを受け取ります。

1830年より少し前に、ペルシャを訪れた英国の役人がタージマー及びダリヤイヌールは、対のアームバンドの中にはめ込まれていたと報告しました。

今日タージマーは、イランのクラウンジュエルの中で重要な位置を占めています。

本文の参考資料並びにソース：GIA DIAMOND GRADING