Conflict Diamond
アフリカ諸国をはじめとする世界のダイヤモンド産出国でいかにダイヤモンドが人々の生活の向上に大きく貢献しているかということについては残念ながらあまり知られていません。
またその一方で、同じアフリカにおいてこの大事な資源の一部が紛争の資金源として利用されることがありました。
そこで、2000年に各国政府、非政府組織、ダイヤモンド業界が一丸となってこの問題の解決のために立ち上がり、2002年には国連主導下で「キンバリープロセス証明制度」が確立されました。
キンバリープロセスは紛争ダイヤモンド取引の撲滅に大きく貢献することとなり、現在では世界中で取引されるダイヤモンドの99%以上が紛争と関係のない地域から採掘されたものとなっています。
ダイヤモンドの収益により、政府や医療組織は、既存の医療を大幅に改善し、今まで医療を受けたことのなかった人々も医療を受けられるようになりました。
ダイヤモンドの収益は、より多くの病院、医療センター、ホスピスを建設するために利用され、数百万人の人々に医療が提供されています。
ダイヤモンドの収益による医療プロジェクトでは、病院の建設以外にもさまざまなことが実現されています。
先ごろ、ボツワナの採掘会社Debswanaは、採掘会社としては世界で初めて、HIVに感染した従業員、その配偶者/パートナー、子供、ならびに元従業員が抗レトロウイルス治療(ART)を生涯にわたって無料で受けられるようにしました。
産出された国から、研磨、販売を行う国に至るまで、ダイヤモンドには全世界の数百万人の人々が関わっています。
アフリカのナミビアでは、ダイヤモンド採掘産業が単体では政府に次ぐ規模の雇用先となっています。
ボツワナでは、労働力の約25%が直接または間接的にダイヤモンド産業に関わっています。
インドでは、約100万人がダイヤモンド業界に雇用されています。
2002年、カナダのノースウェストテリトリーズでのおよそ15%の雇用はダイヤモンドの採掘や建設に関連しています。
多くのアフリカ諸国は、世界の国々と違い公立学校の教育に歳入を充てるほどの税収入がありません。
そのため、ほとんどのアフリカの政府は学生やその家族へ教育費を請求する必要があります。
ボツワナはダイヤモンドの収入により例外です。
1966年にダイヤモンドが発見された時、ボツワナには中学校は3校しかありませんでしたが、現在ではダイヤモンドの収益によって300校以上増えています。
40年前、子供たちに与えられる教育機会はほとんどなく、あっても屋外で授業を受けていましたが、現在では教室はもちろん、スポーツ施設や書籍も与えられるようになっています。
フォーシーズが取り扱いますダイヤモンドルースは、全て国際連合会議(国連)を遵守し、紛争への資金提供に関与しない供給源より輸入されており、紛争に関係の無いものであることを保障致します。