Answer
ご質問のお気持ちは分かりますが、結論から申し上げますと、フォーシーズではそのご要望にお応えすることは出来ません。
● 原石の産出国の件
ダイヤモンドは産出国がどこであれ、一般的にはCSO(中央販売機構)と言う所に一堂に集められます。
本部はロンドンにあり、そこに集まったダイヤモンドは、ダイヤモンドサイトホルダーに分配されます。
理論的にはCSOに集められる時点で、各原石が何処の産出であるか、一つ一つ管理することは可能かもしれませんが、サイトホルダーに分配される時点では、そこまで成されていないのが現状です。
(10ctを超えるような特定の原石を除く)
● カットされた場所の件
その後サイトホルダー自身のカッティングセンターで研磨されるか、各所のカッティングセンターに送られます。
現在主要なカッティングセンターは、ベルギー、南アフリカ、イスラエル、インド、アメリカ等があり、ベルギーが70%近くの圧倒的なシェアを占めております。
研磨されカットされたダイヤモンドは、その後各輸入業者や製造業者の手に渡ります。
前述の通り、ベルギーでカットされたものがそのシェアからも一番多いとは考えられますが、各輸入業者や製造業者の手に渡った時点で、ダイヤモンドルースは輸入国に関係無く統合されてしまうため、そのダイヤモンドルースがどこの国から輸入されたものであるか特定することは出来なくなります。
● ダイヤモンドの来歴の件
1つのダイヤモンドが上記のようなルートを通る事、並びにダイヤモンド鑑定書に産出国の産出場所から、お客様の手元に渡るまでの(他人に渡っていないかも含め)、全てのルートを網羅した世界的に信頼できる証明が付かない(付けられない)事等から、小売市場のダイヤモンドの来歴については誰も証明することは出来ないのではと考えます。
総じてダイヤモンドは、数億年前という気の遠くなるような昔に、地球の奥深くで創られた非常に希少なものです。
地表に出てきた場所がどこであるかという事だけであって、ダイヤモンド自体に違いがあるものでは無いと考えます。