Answer
「4Cの中で一番重視すべきは何ですか?」「大きさを取るか品質を取るか迷っています。」「最初はグレードの高いダイヤモンドがいいと思っていましたが、大きいものも魅力的ですね。」「トリプルエクセレントと普通のエクセレントの違いは?」「どうしても最高グレードでないとと思いますが・・」等の質問をよくWEB来訪者様よりいただきます。
ダイヤモンドを購入される方々の思いは様々でございますので、一概にこれだという選び方は無いのが現状ではございますが、グレードの選択に迷った時等に、経験上のアドバイスとして参考という意味で若干記述させていただきます。
1. ダイヤモンドを購入される際に、重要なのは4Cの各グレードであることは言うまでもありません。
絶対Dカラーでないと、VVS1でないとと仰る方々以外は、他のグレードも選択範囲にはあるわけですので、要は価格対4Cのバランスということになって参ります。
ここでフォーシーズによくお問い合せ下さるのが、見た目の輝きが綺麗なもので、見た目には内包物が見えないもので、見た目には無色透明で、というお言葉です。
選ばれるダイヤモンドの大きさにもよりますが、0.3~0.6キャラット位のダイヤモンドでは、比較対照が無くそれ一つを見た場合においては、Gカラー以上は無色透明に見えますし、VS2以上は肉眼では内包物を見つけることは出来ません。
そう言った意味で見た目だけを重視されるのであれば、Gカラー、VS2、エクセレント以上で、予算が許されるだけ大きいダイヤモンドをお選びになられれば全く問題は無いかと存じます。
(大きさも希少性を測る一つの要因です。)
また、カットグレードに関しましては、ダイヤモンドの輝きはカットに由るところが大半でございますので、ダイヤモンド上部から入射した光を効率良く正確に反射し放出する最低限のカットグレードと致しまして、エクセレントグレードが1つの基準になると存じます。
2. エクセレントにもエクセレント(Ex)、エクセレントハートアンドキューピット(Ex H&C)、トリプルエクセレントハートアンドキューピット(3Ex H&C)とございますが、一定の大きさ(0.6カラット程度)以下のものでは、肉眼でその差は判りません。
ただ、エクセレントとエクセレントハートアンドキューピット、トリプルエクセレントハートアンドキューピットとでは、現在市場での需要や希少性の部分において、他のグレードと同様に相場形成ができています。
実質的に何よりも輝きを重視するという考え方では、エクセレントカット以上が必須となりますが、エクセレントというカットグレードにもやはり範囲が存在致します。
そのためより正確にカットされより多くの輝きをお望みの場合、エクセレントハートアンドキューピットやトリプルエクセレントハートアンドキューピットをご考慮に入れられると良いと考えます。
3. 総じてあるグレードに拘りのある方以外は、上記1で記しました様にGカラー、VS2以上で出来るだけ大きいものを選択されれば、必然的にカラット数が大きくなって参ります。
その中で、カットグレードをエクセレントハートアンドキューピット以上にされることが、見た目でのダイヤモンドの輝きや存在感、希少性や永続性を考慮致しますと、一番バランスの良い選択方法ではないかと存じます。
カラーグレードに関しましては、2グレード以上違う場合において裸石の状態で双方を比べますと、若干の違いを認識できる場合もございますので、クラリティVS2以上であれば次にカラーを優先された方が実質的と言えるかもしれません。
その中でも、より素晴らしい輝きと煌きをお望みの場合、各グレードをご予算に合わせてひとつずつ上げていかれれば如何でしょうか。
※ 上記アドバイスの基準は、個人の感受性にも左右されますので、出来ましたら各々1グレードづつ上げられて、FカラーVS1以上にされることもご考慮にお入れいただければ幸いに存じ上げます。
※ ダイヤモンドのカラーは、微量の不純物元素と結晶の僅かな歪が要因です。
また、インクルージョンは、少ない程入射する光の取り込み量は多くなり、また上面反射する光の総量も多くなります。
これらの事実から、ダイヤモンドの輝きと煌きにより最高のものを望む場合は、カラーグレード、クラリティグレードとも1グレードでも良いに越した事が無いのは事実です。