Answer
違います。
トリプルエクセレント評価のものは、総じてハートアンドキューピット(H&C)と同じ様な模様が現れますが、キューピットの矢模様が部分的に薄くなったり中心部分がズレたりと、その中でもハートアンドキューピットが綺麗に現れる厳密な規定をクリアーできるものは少数しかありません。
ちなみに現状の相場では、トリプルエクセレントであっても正式なハートアンドキューピット認定されていないものは、ノーマルエクセレントの相場価格(3Excellent H&Cの10~15%割安)と余り変わらなくなっています。
正式なハートアンドキューピット認定されたトリプルエクセレントは、認定の無いものより高く業者間取引される事から、トリプルエクセレントのものはH&Cの取得を目指さない理由がありません。
上記理由から、トリプルエクセレント表記だけのものは、H&Cの認定が下りなかった可能性が非常に高くなります。
ハートアンドキューピット(H&C)の認定には第三者機関(国内ではその厳格性からCGLかAGTのものが必須)の認証が必要となるため、フォーシーズではGIA鑑定のものでH&C表示のものは、H&Cの証明として国内鑑定機関(CGLもしくはAGT)にも鑑定を出し、そのソーティング(下図参照)をお付けしています。
GIAの3Excellentに対し、販売価格を安く見せるため正式に鑑定機関で認定を取得せず、販売側の自社判定でH&C表記している例が見られます。
例えH&Cの模様が見受けられる場合でございましても、鑑定書を鑑定機関で取得するのと同様に、信頼のある第三者機関(国内ではCGLもしくはAGT)で判別されたもの以外は市場ではH&Cとは認められませんので、H&C表記であるのにGIA鑑定書しか付属しない場合は、ご購入者様の資産的な損失にも関わりますのでご注意が必要です。(GIA鑑定書のみではH&Cの証明は出来ません。)
近年ハートアンドキューピット軽視の風潮から、市場にGIA鑑定の3Excellentが大量に出回る事象がおきています。
その殆どで厳密なハートアンドキューピットの認定がおりないため、現在H&C認定を受けた3Excellentダイヤモンドが市場で枯渇しており、その価格が高騰する原因となっています。
<関連リンク>:GIAのエクセレントは、全てトリプルエクセレントなのでしょうか?
<関連リンク>:ダイヤモンド 4Cの優先順位(5)カット(1)