Other Factor
以上が現在考えられるダイヤモンドの輝きに対する4C以外の要因です。
古より権威のあるものに優先権があり、価格が高いのは結局良いものだからという考え方が、ダイヤモンド品質の国際基準である4Cを軽視させ、消費者を惑わせるのに拍車をかけている様に思えます。
良い原石を仕入れるには権益と高いコストが必要であり、安いのは良くない原石からカットされていると思わせる記述手法は何の根拠も実態もありません。
厳密な輝きのための一番良い原石とは、それ自体に発光特性が無い炭素という単一元素からできた鉱物であるダイヤモンドにおいては、光学的に一番優れる要因(結晶の歪の無い理想的な原子配列)を持つ必要があり、カラーセンター(色の要因)がゼロに近い事が必須となります。
また、結晶の歪を極力少なくし光の透過を妨げないためには、内包物がゼロに近い事も必須です。
ダイヤモンドの輝きは、環境、状態、プロポーションの違い、個々の感受性によりその印象が左右されます。
他方それらの要因が全く同じであれば、原石の成り立ちまで目を向ける事で、輝きの要因が4C(ここではカラーとクラリティ)から影響を受けている事実が分かるのです。
ダイヤモンド鉱山を所有する会社が、(あるかないかは別として)世界で一番良いダイヤモンドを手に入れる事が出来るわけではありません。
高額なダイヤモンドが全てⅡa型という事もあり得ないのです。
<関連リンク>:ダイヤモンドの4C >