4C Four-Cs
目次
人間にそれぞれ個性があるように、ダイヤモンドにも「4つのC」があります。
4Cとは、ダイヤモンドの個性とも言えるカラット(Carat = 重量)、カラー(Color = 色)、クラリティ(Clarity = 透明度)、カット(Cut = 全体的な形のバランスと研磨の仕上げの状態)のことで、それぞれの英語の頭文字をとってそう呼ばれています。
ひとつひとつのダイヤモンドは、この「4C」のコンビネーションによる異なる特徴と美しさを備えています。
ダイヤモンドの国際的な評価基準である4Cを学ぶことは、その類稀なる輝きと価値を理解する一助となるでしょう。
ダイヤモンドは4Cのグレードが上がると、稀少性が飛躍的に高くなります。
0.2カラット以上のダイヤモンドは、地球から生み出された全てのダイヤモンドのうち2%にしかすぎません。
0.2カラットのうち、Dカラーのダイヤモンドは1400個にひとつ、さらにクラリティがフローレス(FL)のものであれば、100万個にひとつです。
4Cはダイヤモンドの個性に例えられ、人間と同様に地球上に同じダイヤモンドはひとつもありません。
このように個性豊かなダイヤモンドなら、ふだん気軽に楽しむためのカジュアルなものから、フォーマルなもの、婚約、結婚10周年、25周年など人生の大切な記念となるものまで、どんな機会にもその無二の美しさで応えてくれます。
ダイヤモンドは、カットする前の原石の特質に合わせて、さまざまな形(シェイプ)にカットされます。
また、ダイヤモンドは石により、一般的に紫外線に対する様々な蛍光性があります。
それでは、ダイヤモンドの4Cであるカラット、カラー、クラリティ、カットとシェイプ、蛍光性、それぞれの概要を見ていきましょう。
正確な重量と寸法はダイヤモンド業界にとって、またダイヤモンド専門家としても極めて重要です。
ダイヤモンドはカラット重量で売られています。
業者がダイヤモンドを分類して価格表を作る場合、まず重量、その次にカラーとクラリティを基準にするのが一般的で、価格は通常カラットあたりの金額が表示されています。
カットしたダイヤモンドのガードル直径や深さの寸法がわかれば、鑑定者はカッティングプロポーションの見当がつくし、販売者は売れる可能性や石の耐久性を評価しやすくなります。
また、鑑定者にとっては、枠付きの石の重量を推定する場合に役立ちます。
大半の顧客はカラーがダイヤモンドの価値と何らかの関係があるのを知っています。
しかし、店でカラーグレードの話が始まると、殆どの顧客はその相違をすぐ判別できるものと考えています。
ダイヤモンドには多くの色がありますが、ジュエリー業界で販売されているのは、殆どがほぼ無色からベリーライトイエロー、もしくはブラウンの範囲となります。
これらは全部、無色のダイヤモンドと対照して評価され、価格が決定されています。
カラーグレーディングとは、この比較的狭い範囲内で極めて僅かな差を識別する事です。
しかし、この差が価格に多大な影響を及ぼすことがあるのです。
大抵の人にとって重量は把握しやすい概念です。
これに対して、色の違いは実際に見せることができないほど微妙なことが多くなります。
クラリティに関する顧客の理解度は、通常この中間です。
フローレスやVVS、及びこれとは逆にフェザーやカーボンスポットという用語を見たり聞いた事があるかもしれません。
繰り返し、顧客に感銘を与えるもののひとつにダイヤモンド専門家の仕事の精密さがあります。
重量は1オンスの1万分の1未満の誤差まで測定し、カラーの微妙なニュアンスを区別し、顕微鏡的サイズのクラリティ特徴を探して図に記入しているのです。
この精密さは、ダイヤモンドの価値の最後のCであるカットにも取り入れられています。
直径わずか数ミリほどのダイヤモンドに58面の小さいファセットがあり、それぞれが慎重にカットされ、きれいに形づくられているという事実は、多くの顧客にとってほとんど奇跡に近いような驚きがあるのです。