Famous Diamond
重量:128.54カラット
カラー:ファンシーイエロー
クラリティ:VS1
カット:クッションシェイプ ブリリアント
産地:南アフリカ キンバリー鉱山
1878年キンバリー鉱山は美しい形状のゴールデンイエローの8面体ダイヤモンドを産出しました。
アメリカのジュエリー王チャールズ・ティファニーは18,000ドルでこの287.42カラットの石を購入し、そのチーフジェモロジスト、ジョージ・F・クンツに、原石結晶から研磨された石になるまでの監督を委ねました。
このカラーダイヤモンドには「キラキラしたブリリアンスよりは、抑えられたくすぶったファイアーの効果」の方が良いと考えたクンツは、パリの熟練カッターと綿密に調べて、90ファセットのデザインを考え出しました。
1年間の苦労と尽力の結果、その色と品質ではそれまで記録されたものの中で最大のダイヤモンドが完成しました。
色は損なわれるだろうと予想されていましたが、その革新的なデザインのおかげで、完成した石はその生き生きとしたイエローの色を保持していました。
常に宣伝の価値を認めていたティファニーは、この石をニューヨーク五番街にある彼の粋なサロンに陳列しました。
また、1893年にはシカゴのコロンビア・エキスポジションおよび、1901年のニューヨークバッファローでのパンアメリカン・エキスポジションに出品しました。
この様にしてこの石は、宝飾店の宣伝用展示品としての役割を果たした最初のダイヤモンドとなりました。
その後他の会社もティファニーにならって有名なダイヤモンドを買って陳列する様になりました。
ティファニー社における彼の後継者は、1985年までこの大きなイエローの石をその後も展示し、推定で2500万人の人々がこれを鑑賞しました。
本文の参考資料並びにソース:GIA DIAMOND GRADING