Propose
男性が女性に愛の言葉と共に結婚を申し込む「プロポーズ」。
そもそもプロポーズの風習は、いつから始まったのでしょうか。
わが国で歴史上明らかにされているプロポーズ文化の始まりは、時代を遡り古墳時代の頃、意中の異性の家の前で詩(歌)にして呼びかけることがその始まりだったと『万葉集』などの古い文献に残されています。
その後、時代文化の変化とともにプロポーズもその方法を変え、長い年月を経て今のスタイルになったというわけです。
「プロポーズ」と言って真っ先に思い浮かべるものは婚約指輪ではないでしょうか。
男性が女性にプロポーズする際に婚約指輪を贈ることは、今や当たり前の風習として世界中で定着しています。
婚約指輪を渡すという行為自体の起源は古代ローマ帝国時代とされています。
相手に渡された婚約指輪を着けることは「約束の履行を誓約するしるし」とされ、1世紀頃には鉄の指輪、2世紀には金の指輪が用いられるようになっていったということがキリスト教文化の古い文献に示されています。
また「薬指は心臓と1本の血管で繋がっている」と考えられていて、婚約指輪を心臓に近い左の薬指にはめることは「相手の心臓=ハートを繋ぎとめておく」という意味が込められているとされています。
日本において、プロポーズの際に婚約指輪を男性が女性に渡すという行為は、明治期、開国によって西洋文化が入ってくるにつれ、一般的に広まった文化だと考えられます。
その後、時代背景が変わっても、この風習は脈々と今日に受け継がれています。
さてめでたくプロポーズが成功し、結婚の約束を交わした二人。
そんな幸せな二人がその約束を周囲に公表し、祝福を受けるのが「婚約」。
日本には、わが国独自の婚約の儀式としての「結納」があります。