Four-Cs

Quality or Weight

ダイヤモンド 4Cの優先順位(3)カラー

カラーの考察

ダイヤモンドのカラーグレードは、Dから始まりZまでのスケールがあります。

個人の感受性にも左右されますが肉眼で無色透明なのはGカラーまでで、DからGまでのカラーの差は、色付きと言うよりは極僅かな白色の濃さの差と言えます。

漠然と無色透明のものが良いと知っている方は多いのですが、その微妙な違いをお客様の目の前で説明するのが難しいグレードでもあります。

カラーグレードは、単に「色」という捉え方ではなく、カラーの要因であるダイヤモンドの化学組成と結晶構造まで考慮する必要があります。

ダイヤモンドには4つのタイプがあり、化学組成と結晶構造がそのタイプを決定付けています。

ダイヤモンドのタイプ

ダイヤモンドの化学組成は単一元素であるC(炭素)であり、それがダイヤモンドたる所以ともなっているのですが、100%純粋な炭素で構成されれば完全な無色透明となるのでしょうが、極々僅かに窒素や硼素等の不純物元素が含まれ、それが色付きの原因となっています。

また、ダイヤモンドに光が通る際に、結晶構造の歪により、ある光線は通過させある光線は通過を妨げるため、その事が原因で色が発生致します。

カラーの要因が、不純物元素の含有と結晶の歪である科学的な事実は、裏を返せば無色透明に近いものほど、元となる原石の状態が良く光学特性が優れるという事実を意味しているのです。