Carat
1カラットは0.200グラム。
一般的にカラット数が大きければ大きいほど稀少であり価値もありますが、同じカラット数のダイヤモンドでも他の3要素(カラー、クラリティ、カット)の組み合わせで、その価値はとても変わってきます。
旅行するときに豪華なホテルを選ぶ人もいれば、こじんまりとした宿を選ぶ人もいるように、ダイヤモンドの大きさも、ご自分の気持ちに合ったものが一番あなたにふさわしいと言えるでしょう。
もし、あなたがダイヤモンドの輝きを最も重要とされるなら、カラーやクラリティグレードに頭を悩ませ続けるより、大粒でカットの良いものをお勧め致します。
ダイヤモンドの輝きはカットが一番重要となりますが、カラットの小さいものより大きいものの方が、そのカットを充分に活かし輝きを増すことが出来るからです。
カラットは特に婚約指輪の場合に重要で、将来のことを考えると大きめの方がフォーマルな装いにも合い、長く身に付けられる点でも大粒で高品質のものをお勧めします。
ジュエリーに使われるダイヤモンドの重量は0.01ct以下から100ct以上まで幅がありますが、大抵の場合は0.05ctから1.0ctの間です。
その中で0.20ct以下のダイヤモンドは通常メレーと呼ばれています。
カラット別に見るダイヤモンドのおおよその大きさ
ダイヤモンドはカラットが増すにつれて価格も上がります。
また、大きい石が比較的少ないので、カラットが増すと1カラットあたりの価値も上がります。
例えば4.0ctの石をカットできる原石結晶は、1.0ctの石をカットできる原石よりはるかに少ないので、ダイヤモンドカッターが支払う1カラットあたりの価格は大きい結晶の方が小さい方より高くなります。
すなわち1.0ctのダイヤモンド4個の合計価格は、同程度の4.0ctのダイヤモンド1個に支払われる金額よりかなり低いということになります。
鉱物が最も多くとる外部結晶形状を晶癖と呼びます。
宝石品質ダイヤモンドの晶癖は八面体(オクタヘドロン)、すなわち三角形の側面が8枚ある形です。
八面体及びこれと関連性のある他の結晶形は、標準ラウンドブリリアントのカッティングに適しています。
他には十二面体、二十四面体等があります。
ただ、ダイヤモンド結晶は大抵2種類以上の基本的等軸晶系形状の組み合わせで生じます。
(変形八面体、八面体と十二面体や二十四面体との組み合わせ等)
その組み合わせの中では、双晶といわれ個々の部分は同じ結晶形であるが、方向が異なるものも存在します。
これは、カッティング後の高い歩留まりを得ることが困難なため、(例えばラウンドブリリアントにカットしようとすると結晶形をまたいでカッティングすることは困難なため大量の重量を失うことになる)、正確に形成された八面体等と比べると同じ重量の原石でもかなり価値が下がります。
すなわち、カラー クラリティが等しい2個の結晶が、重量が等しくても形状に関してだけで、一方が他方の最低10倍の価値になることもあるのです。
同グレードでカラットの違うダイヤモンドルースのどちらがお得かは、カラット単価を求める事で把握出来ます。
例えば、
0.303ct \126,500 126500÷0.303= \417,491/ct(1ctあたりの単価)
0.355ct \142,500 142500÷0.355= \401,408/ct(1ctあたりの単価)
上記の場合、0.355ctの方がお得なお買い物になります。
また、
0.303ct \126,500 126500÷0.303= \417,491/ct(1ctあたりの単価)
0.355ct \149,800 149800÷0.355= \421,971/ct(1ctあたりの単価)
上記の場合、0.303ctの方がお得なお買い物になります。
あるグレードの理想となるカラット単価を記憶していれば、提示価格が高いか安いかの目安とする事が出来ます。